安西英雄の備忘録

人生をよりよくするために何が出来るか考え実行中。

合わせ一本

私には飛び抜けた能力が無い。

特に他人より優れた能力となると皆無と言っていい。

頭は悪いし体力はないしコミュ力もないから

苦労することが本当に多い。

 

一番これを実感したのが働き出してからで、

自分は本当に稼ぐ力がないと落ち込んだこともある。

でも今の私はそれなりに人生を楽しめている。

 

その理由は飛び抜けた能力はないけど

ほんの少し優れた能力はあって、

それらをかき集めていったから。

 

例えば私は生活費が少ない。

無職時代は月7万円ほどあれば暮らせたし、

その中から遊びにお金を使うことも出来た。

その他諸々含めても年間生活費100万円くらいを

「現実的な数字」として設定できる。

 

これに加えて多少の資産がある。

年間配当40万円ほどだが、

ここで私の低コストライフが効いてくる。

「年間生活費100万円の中の40万円」

実に年間生活費の4割を不労所得として得ることが出来る。

これはかなり大きい。

 

他にも介護の技術がある。

これは優れているわけではないが、

単純にやりたがる人が少ないため

(特に都市部では)求人はものすごく多い。

だから働き方も多様だし、

週2・3日だけ出勤する人も珍しくない。

 

私の場合ここでも低コストライフと

年間40万円ほどの配当が効いてくる。

 

「年間生活費100万円」「年間配当40万円」

 

それなら労働収入は60万円あればいい。

これは介護の場合週3日勤務を5カ月ほど続ければ

手取りとして得ることが出来る。

実に1年の半分以上を働かずに済むというわけだ。

 

このように私はいろんな要素を集めて

働くことから離れていった。

すると人生が段々楽しくなっていった。

そもそも稼ぐことに向いていなかったのだ。

向いていないなら稼ごうとしても苦しいだけで、

だからこそ働くことから離れていったら

楽しくなってきたというわけだ。

 

私はコレという尖った要素があって

働くこと=嫌なことから

離れられたわけではない。

上記の3つの他にもいろんな要素があったし、

運も良かったと思う。

 

それでもいろんな要素をかき集めて、

さながら「合わせ一本」のように

嫌なことを攻略できたのは事実だ。

大きな壁にぶつかったとき

一つの武器に執着する必要はない。

合わせ一本でも一本なのだ。