介護の仕事を始めると介護の現実が見えてきます。
コレは別に特別な事ではありません。
どの業界でもどの職種でも、そこで働くからこそ
見えてくることがあるでしょう。
わたしも介護の現実を沢山見てきました。
いい面も悪い面も沢山見てきました。
そのなかで一番辛いと思ったのは、
利用者に「家に帰りたい」と言われて何も言えなかったことです。
自由の無い世界
介護施設には基本的に自由がありません。
決められた時間に起きて、決められた時間にリハビリを行い、
決められた時間に決められた食事をする。
決められた時間に入浴し、しかも毎日は入れない。
寝る時間も決められている。
自由なんてありません。
一番の望み
利用者が一番望んでることは、自分の家に帰ることです。
自分の家に帰り、自由な生活を送る。
こんな当たり前の事を心の底から望んでるんです。
何も言えない、出来ない
そんな利用者に「早く家に帰りたい」と言われて、
私には何も言い返せませんでした。
入所したばかりの利用者になら
「リハビリを頑張って早く家に戻れるようにしましょう」
と言えるかもしれません。
でも、何年も施設に入所してる人に何て言ったらいいんですか?
私がこの利用者の立場で「リハビリを頑張って~」なんて言われたら
「これ以上何を頑張ればいいんだ!!」ってキレますよ。
結局、介護士に出来ることって物凄く少ないんですよね。
だからこそ、やるべきこと
私はこの現実を目の当たりにして物凄く落ち込みました。
目の前にいる人に対して何も出来ない自分に落ち込みました。
自分や家族が入所したらこうなるのか、と思って落ち込みました。
でも、だからこそやるべきことも見えてきました。
それは、自分がやりたいことをやりきる事。
自分の人生を全うすること。
ここ最近何度も同じような事を書いてるけど、
コレはそのくらい大事な事です。
私が今、一番伝えたいことでもあります。
貴方は今、やりたいことをやりきれてますが?
人生を全うできそうですか?
今の私は無理です。
だからこそやれるようになりたい。
そのために身体や頭が自由なうちに早期リタイアをしたい。
コレは何度でも伝えていきます。