安西英雄の備忘録

人生をよりよくするために何が出来るか考え実行中。

60歳と95歳

職場の介護施設に60歳と95歳のおじいちゃんがいます。

この二人どっちが元気たというと、

95歳の方が元気に暮らしています。

 

95歳のおじいちゃんは普段は車椅子ですが

手すりに掴まれば多少は歩けるし、

耳は遠いが受け答えはしっかりしている。

昨年末に入所するまで自宅で暮らせるくらい元気で、

施設でも他の利用者と仲良く暮らしています。

 

一方60歳のおじいちゃんは自分ではほとんど何も出来ない。

まず気力が全く無く、以前は杖を使って歩けたのに

今は一人で立ち上がることすら出来ない。

出来ることといったら食事とテレビの番組を変えるくらい。

言葉もほとんど発することもなく食事と入浴以外は

ベッドでテレビを観ているだけ。

何というか、エネルギーを全く感じません。

 

もちろんこの二人は別の人間だから

それぞれが抱える問題は違う。

でも35歳も差があるのに年老いた方が

元気というのは色々と考えさせられます。

 

もしも自分が60歳のおじいちゃんの立場になったら?

60歳と言ったら一般的には定年直後

(最近では現役も多い)という年齢です。

その年齢で自分では何も出来ずただベッドで

横になるだけの人生ってどんな気持ちなんでしょうね?

自分がそうなるとは思えない?

過去に40代で介護施設を利用している人を観たことがある

私はその可能性がないとは言い切れません。

残念ながら誰しもそうなる可能性はあると思います。

 

もちろん95歳のおじいちゃんのようなパターンなら、

それは幸運だったと言えるでしょう。

その歳になってやっと介護施設を利用するくらいで、

入所後も元気に過ごすことができる。

でも残念ながら誰もがこのパターンになれるわけではない。

 

私が早期リタイアを目指す理由の一つがコレです。

将来自分の身体がどうなるかわからないから。

もしかしたら60歳で何も出来なくなるかもしれない。

もしかしたら95歳まで元気でいられるかもしれない。

どっちのパターンでも後悔しないためには

今のうちからやりたい事を出来る限り

やっておくことだと考えています。

そして私にとって仕事はやりたい事ではありません。

だから少しでも早くリタイアしたいんですよ。