以前勤めていた介護施設に
ちょっと重い病気を持った職員がいました。
詳しくは書きませんが完治することのない病気で、
進行を抑える薬を飲みながら暮らしているそうです。
一見凄く不幸で可哀そうなことだと思いますが、
その人自身は全く後悔した様子がありませんでした。
理由を尋ねると帰ってきた答えがコレ。
「若いころにやりたいことをやり切ったから」
その人は還暦近い方で、週に4日パートで働いていました。
病気の影響であまり働けないらしいですが、
今の私より働けてるので普通の生活をする上では
大きな影響はないらしいです。
病気を知ったのは子供の頃で、そのときから
長生きできないことは分かっていたそうです。
だからこそその人は若いころにやりたいことは全部やった。
それこそもう後悔はなく、
あとは穏やかに過ごせればいいと思えるほどに。
その話を聞いて私は「良い人生だな」と思いました。
確かに病気のことは不憫だし、不幸だと思った。
可哀そうとも思った。
でもいつか死ぬことは誰でも同じことです。
死なない人間なんていません。
逆に病気なんかなくても後悔ばかりの人生を歩んでいる人もいる。
死ぬときに後悔することの上位は
「やりたいことをやらなかった」
だと聞いたことがありますが、
これは本当にそうだと思います。
だからこそその人は後悔の無い人生を歩めたのだと思う。
「長く生きれない。だからやりたいことはドンドンやろう」
単純なことだけどもの凄く大きいことだと思う。
私だっていつまで生きれるか分からない。
ひょっとしたら明日事故に巻き込まれて死ぬかもしれない。
そのときに「アレをやればよかった」と後悔したくはない。
「良い人生だった」と思う人生を歩みたい。
私もあの人を見習って本当にやりたいことは
ドンドンやっていきたいものです。
