今の介護施設で働き出して1年半ほど経ちました。
仕事自体は慣れたもので普通に働けているのですが、
状況自体は凄く変わったなと思います。
特に変わったのは利用者の状態です。
私が働いている介護施設はユニット型で、
これは従来型と呼ばれる50人ほどの利用者を
一つのフロアにまとめて介助するのに対し、
実質20人ほどの利用者をまとめて介助するタイプです。
この1年半で4人に利用者が亡くなりました。
もう先が長くないと言われた方もいましたし、
ある日突然眠るように亡くなった方もいました。
他の方々も大分変りました。
よくて現状維持。大半は老化が進んで
介助量が増えています。
トイレで立てた人が立てなくなってオムツになり、
認知が進んで目が離せなくなった方もいます。
入院が長引いて退所になった方もいました。
このように老人にとっての1年半って
もの凄く大きな変化を与える時間なのかなと。
20代の1年半なんて何の変化も感じなかったですが、
30代半ばになった今は衰えなどを明確に感じます。
これが進んだ先にあるのがあの光景なのかなと思います。
私が介護をやっていて良かったと思うことが、
こういったことを知ることが出来たことです。
知識として知ってはいましたが、
やはり現実として目にすると思うものがあります。
だからこそ労働から解放されたい気持ちが増えた。
やりたいことは出来るときにやっておきたいと思え、
多少は行動的になることが出来た。
せっかく現実を見せてもらったのだから、
自分の後悔しない人生のために
しっかりと役立てていきたいものです。