安西英雄の備忘録

人生をよりよくするために何が出来るか考え実行中。

人は突然死ぬ。それが凄く怖い。

私は介護施設で働いているのですが、

先日ある利用者が亡くなった。

その人は亡くなる前日まで普通に会話をし、

食事を食べ、風呂にも入っていて、

亡くなる予感なんて全くなかった。

それでも突然体調を崩し、搬送先の病院で亡くなった。

あっという間の出来事だった。

 

「人はいつ死ぬか分からない」なんて言葉があるけど、

この業界に入って初めてその言葉の本当の意味を知った。

人はいつ死ぬか分からない。

今日の夜、布団に入って目を覚まさない事だって無くはない。

それを考えると凄く怖いし、凄く焦る。

 

モチロン現実的に考えて、そうなる可能性は低い。

30歳の私は施設の利用者とは違い、

まず間違いなく明日も生きているだろう。

それでも人はいつか必ず死に、

それがいつか分からないという現実を見せ付けられると

色んな事を考えてしまう。

 

一番考えるのが仕事のこと。

といってもポジティブな意味ではない。

もしも明日死ぬとしたら、私はその時

「なんで昨日仕事なんてやってたんだろう」

と考えるでしょう。私にとっての仕事とは

「やりたくないけど生きるために仕方がなくやること」

であって、決して自らが進んでやっていることではない。

 

介護業界で働きだして、

人はいつ死ぬか分からない事を見せ付けられて、

それでも生きるために仕方なく働いている。

この現実に凄く焦る。

 

私は遅くても40歳、早ければ36・7歳までに

早期リタイアする事を考えている。

介護で働く前の私からすれば物凄く早いリタイアだと喜ぶだろうが、

今の私にはあと6・7年すら途方も無く長く感じる。

 

ではこの恐怖から開放されるために今すぐ仕事を辞めるべきかというと、

それはそれで別の恐怖がある。

現実的に考えて今の資産状況では十数年後に一文無しになってしまう。

つまり長生きリスクがあるということで、

十数年後からまた働き出すのは正直キツイ。

 

という具合に人の死に触れると色んな事を考えてしまう。

じゃあ結局どうすればいいのかというと、

これはもう「自分の人生が良くなる方向へ日々努力し続ける」しかない。

少しでも早くリタイアするために節約し、

その中でも本当にやりたい事はしっかりとやり、

自分に足りない能力があるなら少しずつでも訓練していく。

つまり自分の人生は日々いい方向へ向かっていると実感し続けること。

 

私にとってはリタイア計画を立てて実行することや、

読書やプロレスを楽しむことや、

英語を勉強することは人生をより良くする手段だ。

そうすれば死ぬことに対する恐怖や焦りから少しは開放されるのではないか。