Bライフでお馴染み寝太郎さんこと高村友也さんの
「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って 」
を読みました。
実は発売前に予約したのでとっくに読み終わっていたのですが、
「読んだ感想は?」と聞かれてもなんと答えればいいのか分からなかった。
それは寝太郎さんが発売前に言っていたように、
最初の一文から最後の一文まで全てが自分語りだったからだと思う。
この本は寝太郎さんがひたすら自分の半生について語った本です。
ではそれは誰に対して語られたかというと、
他でもない寝太郎さん自身に対してだと思う。
誰であろうと自分の事を一番良く知っているのは自分自身。
自分を他の人に完全に理解させるのは不可能で、
そもそも一番良く知っているハズの自分でさえ
自分をどこまで理解しているのか分からない。
そのどこまで理解しているか分からない自分の事を
少しでも多く理解するためのものが自分語りなんだと思う。
自分語りとはその人自身のためのものだ。
だから他人の自分語りを読んでもよく分からないし、
あまり理解できない。
それでいいんだと思う。
では自分語りを読む理由は何なのかというと、
「よく分からないしあまり理解できないけど、
それでもその人に触れたいと思えるか」
これだけなんだと思う。
私は寝太郎さんがどういう人生を歩み、
その中で何を考えてきた結果小屋暮らしを始めたのか?
そこに興味があったからこの本を読んだ。
読んだ結果寝太郎さんのことが分かったかというと全然そうじゃないし、
寝太郎さんの事を理解できたわけでもない。
でも寝太郎さんの人生に触れることが出来た。
それで満足だった。
↓著者である寝太郎さんのブログ