可能性が広がるとは即ちやれることが増えることで、
コレは普通に考えるといい事に思える。
今まで出来なかった事・やりたくてもやれなかった事が
出来るようになるのは嬉しいことだ。
しかし可能性が広がりやれる事が増えると、
今度はそこに今までは無かった迷いが生じる。つまり
「あれも出来るしコレもできるけど、結局何をやったらいいんだ?」
といった迷いが生じる。
自分にとって本当に大切なモノが何か見えづらくなるといってもいい。
コレは可能性が広がることに対するデメリットといえる。
一方可能性が少ないということは悪いことのように思える。
「やりたいけど出来ない」ほど悔しいことはない。
しかし始めからやれる事が少ないと、選択肢に迷うことが減る。
選択肢が少ないと集中しやすく、
それによってよい結果につながることもある。
コレは可能性が少ないことに対するメリットといえる。
可能性が広がってもメリット・デメリットは存在し、
可能性が少なくてもメリット・デメリットは存在する。
私はコレを「可能性のジレンマ」と呼んでいる。
最近この「可能性のジレンマ」をどうやって解決したらいいのか悩んだ。
やれる事が少ないんじゃなくて多すぎて悩んだ。
私は可能性を感じると「それ」をやらずにはいられない様で、
本当に大切な事に集中できないことが多かった。
そこで解決策として、自ら選択肢を減らしてみようと思った。
つまり現在金銭的・時間的に出来ることが多すぎることが問題なんだから、
それを制限する仕組みを作ればいい。
使えるお金を制限する。自由な時間を制限する。
そしてやりたいことしか出来ない状況を自ら作る。
あえて不自由にする。
それは私が望んでいる状況とは逆の事だけど、
その結果として理想的な自分に近づけると信じるからやる。
あくまでも全ては自分自身のためだ。